ミュージカル黒執事 寄宿学校編(3/9マチネ)感想
今更ながら生執事、寄宿学校編公演4日目の3/9に劇場に観に行った時の感想。
まず最初に寄宿学校編が舞台化と発表された時はついに来たかと嬉しかったけど
キャスト一新の文字を見て一気に落胆してた。
キャストの低年齢化、本格的なミュージカル経験者ではなく所謂2.5次元俳優で固められてるのを見て
黒ミュもそういう方向性になってしまったのか…と正直ガッカリはした。
でもまぁストーリー的に登場人物はほぼ新キャラだったのが救い。
豪華客船編をキャスト一新で再演とかやられるより全然いい。
で、期待と不安を抱えながらGファンタジー最速先行で申し込んだらまさかの最前列ど真ん中w
(コロナの感染対策でA列は潰しだったからB列が実質最前)
会場に入るとあまりの近さに驚愕…
B列、C列にはフェイスシールドが配られてマスク+フェイスシールドでの観劇義務付けられてたんだけだ
初めてフェイスシールドつけたら圧迫感というか息苦しさがすごくて慣れるまでちょっと辛かったわ…
開演直前、席が近過ぎて紗幕の裏でスタンバイの為に上手から下手へ移動する葬儀屋とチェスロックがバッチリ見えてビビったw
更に感染対策の為に会場内は会話禁止でシーンとしてたから舞台下手側でキャストの誰かが小声で談笑してるのがちょっと聞こえてたぞw
いざ開演してシエルの契約シーン。
セバスが舞台のセンターまで来たらまぁ物凄い近さ!そして3代目セバスの立石俊樹さん、初めて拝見したんだけど物凄く顔が好き!(ド直球)
事前に素の写真を見た時は特に何も思わなかったんだけどセバスめっちゃ似合ってる!
普段も黒髪にした方が良いのでは…地毛よりも似合ってたw
実は観劇前に我慢出来ずにYouTubeに上がってたゲネプロと初日ダイジェストの動画とネタバレの感想を一通り見ていて
セバスのウィッグが酷過ぎてガッカリしてたんだけど
どうやら4日目にしてウィッグを直してきたご様子でとてもセバスチャンだった。
歴代一ビジュアルが好きなセバスになった。
そして体が細くてスタイル良…
直近で綺麗なお顔観れて眼福でした…!
そんな感じで新セバスは受け入れられたものの、問題は新シエル。
子役ではなく大人キャストになってしまったので申し訳ないけどやっぱり違和感は拭えない…
声質は可愛らしくていいんだけど、喋り方の節回しが個人的に苦手なタイプだったのと
お顔がシャープだからどうしても子供感に欠ける…
地雷系のごとく目の周りにガッツリ赤シャドウ入れててカラコンの色が薄過ぎるし、目を見開いて喋る事が多くてちょっと怖い…
そして一番あり得なかったのがヒールを履いてた事!
ただでさえセバスとの身長差が少ないのに10cmはあるであろうヒールを履くなんて…
衣装さんは何を考えてるんだ…本当にあり得ない。
履き慣れてないから終始足元グラグラしてるしベタ靴にして欲しかった…
そしてこれもあり得なかったのが契約シーンの最後、契約印を刻まれたシエルにセバスが眼帯を手渡してシエルが自分で眼帯をつけるという…
これはゲネ映像見た時から最もガッカリしたシーン。
いや、そこはセバスがつけろよ!w
それかシエルのポケットにでも入れておいて見えない所でスッとつけるとかあっただろ!
何故悪魔が眼帯手渡ししとんじゃーーー…
初日の感想とか見てても同意見の人多くて流石にエゴサして改善したのか、シエルは後ろを向いてつけてる瞬間を見せない様に変更されてたけど
それにしてもファン的には「ねぇな」と思う演出だった。
契約シーンの後は何故かリコリス、サーカス、豪華客船の総集編。
これもめちゃくちゃいらない演出。
事前にネタバレ感想読んでて覚悟してたから良かったけど初見で観てたらキレてたかも。
後ろ姿だけとは言え、なんでグレルとかジョーカー出してきた?
黒執事を知らないご新規さん向けの総集編だとしてたら説明不足過ぎて意味がわからないと思うし、
ストーリー知ってる人にとっては寄宿学校編とは全く関係ないから不要な振り返りで必要性が謎だった…
しかもちょっとだけの出番だからクオリティが低くて、ジョーカーの骨義手(手袋)の指折れてたw
そんな雑な感じでやるのやめて欲しかったわ…
総集編の後唐突に学園関係者全員出てきてのメインテーマ。
ここまでずっと歌続きで説明不足感すごい。
まだ学園に潜入すらしてないのにフルキャストで歌われても…とにかく序盤は構成の粗が多い。
あとシエルがめっちゃ踊りまくってるのも違和感。
ダンスは控えめにして中心でドンと構えてて欲しいんだけど、振り付けの中でセバスの前で跪いてたりしてキャラ崩壊しまくり。
セバスとシエルの関係性を把握してたらシエルがセバスの前で膝をつくなんてフォーメーション絶対やらないんだよなぁ…
そんなこんなで学園に潜入するのも急で説明も無いままシエルは制服に着替えて礼拝堂へ。
ここら辺からは割と平和。
ウェストン校キャストも良いし、曲も個人的には好き。
ただセバスが女王からの手紙を読んで状況説明をするシーンは潜入前にやれば良かったのでは?とは思った。
歴代黒ミュの様にシエルの起床から女王の手紙を読んで身支度をするって流れの方がわかりやすかったと思うんだけど
これに関しては装置や衣装チェンジの兼ね合いで難しかったのかもしれないから致し方ないのかもしれない。
学園生活中は特に気になる事もなく、ほぼ原作通りで楽しんで観ていられた。
途中モーリスに騙された後のシエルが「スカーレットフォックス」を「レッドウルフ」って言い間違えてて笑ったけどw
確かに寮の名称ややこしいからまぁ間違えるよねw
あと細かい事を言うとバイオレット先輩が描いた絵を広げるシーンいる?って思った。
テープで繋ぎ合わせた紙をただ広げるだけで何が描いてあるかはこちらにはわからないし、
原作では自分を描いてない事に気付かないまま終わったグリーンヒル先輩にその事バラしちゃったのはちょっと残念だったかな。
知らないまま信じてる純粋なグリーンヒル先輩でいて欲しかったw
かなり疑問に感じたのはシエルが夜眠るシーン。
うなされて夢の中で葬儀屋が出てきて豪華客船でのバトルシーンが蘇る。
黒幕が葬儀屋だっていう伏線をここで張ってしまうのは駄目だろって感想があったけど本当にその通りで何故ここで葬儀屋出したし…
葬儀屋の見せ場を作りたかった、動く死体を生み出してる事を説明したかったのはわかるけど
だったら最初の豪華客船編のおさらいでもっと細かくやれば良かったのに
説明としても中途半端で相変わらず初見の人には伝わらず、原作勢にとってはいらぬネタバレになってて「えー…」という感じ。
そして何より和泉さんの葬儀屋こそがご本人と思ってた私としてはアニメ寄りな演技の新葬儀屋がご無理でした…
これは個人的な好みだから申し訳ないけど
そもそもアニメ版の諏訪部さんの葬儀屋が私の中の原作からのイメージとズレてるもので…
和泉さんのあの低音ボイスの中に時々混じる怪しげな笑いが葬儀屋のイメージそのものだったから…
シエルは何度もキャスト変わってるから変わる事には慣れてたけど葬儀屋は今までずっと和泉さんだったから個人的には一番変化を受け入れ難かった…
そして一幕は終わり二幕からはクリケット大会へ。
いよいよお待ちかねのミュージカル クリケットの王子様が開幕!!!
ここも事前に映像や感想で知っていたけど演出も曲調も完全にテニミュw
これは賛否が分かれてたけど私はめちゃくちゃ好きですw
テニミュが好きだったというのもあるけど、そもそも原作も完全にスポコン漫画を意識してガラッと雰囲気変えてきてたし、テニミュならぬクリミュ路線はむしろ原作通りで良いなと思った。
ちゃんとルール説明も入るし、それぞれの寮に見せ場もあって細かいストーリー知らない人でも何となく何が起きてるか理解出来て楽しめる流れになってたんじゃないかな。
曲も耳に残るしクリミュ良かったよクリミュ。
セバスが学生に変装してミートパイ持ってくるという舞台オリジナルの演出もめっちゃ笑ったw
その後真夜中のお茶会からの一年前の回想シーンも良かった。
虐めのシーンでは原作通りにアンサンブルの方が上半身脱がされて体に落書きされてて直近でいけないものを観てしまった感が…w
一つ気になったのがシエルの「人を殺しておいて何を言ってるんだ?」って台詞の言い方。
ポカンとほうけた顔で言ってたけど、そこはもっと軽蔑というか信じられない…って感じで言って欲しかったかなぁ…
個人的に好きな台詞だったから気になってしまった…
葬儀屋が去った後、セバスがシエルを引き寄せて「掠め取られてはたまらない」って言う場面では
セバスが飢えを我慢した様子でスーハースーハーとシエルを嗅いでて(※話盛りがち)めっちゃ興奮した!!!←
しかも私の目の前で!!!セバシエ好きとしては最高のシーンだった…(悦)
確かにあれは子役シエル相手だったら出来なかったね。児ポに引っかかってしまうから←
良席で良かったと心底思った瞬間でした…ありがてぇ…
あとはP4のその後などをセバスの説明台詞でまとめて終わり。
最後にセバスのソロかセバシエ2人の曲とかを入れてから「とびきり甘いケーキを焼いて差し上げましょう」って台詞で終わって欲しかったなぁ〜
終わり方が呆気なくて勿体無かった。
そんな感じでした!
色々文句は書いたけど総合的には十分楽しめました。
自分では寄宿学校編はそこそこ好きって認識だったんだけど、自分が思ってる以上に私って寄宿学校編が好きだったみたいで
学園のキャラ達に命が吹き込まれて動いてる事が想像以上に嬉しかった。
あと事前にネタバレを見てたのも結果的には良かったかなと。
今までの生執事はミュージカル作品だったけど
今回は良くも悪くも2.5次元舞台になってしまっていて
(2.5を否定してる訳ではなくて、ミュージカルは芝居や歌に軸を置いた舞台、2.5はキャラのビジュアルやいかに2次元に近づけるかに重きを置いた舞台だと思ってる)
見た時は曲だったり芝居のクオリティに本当に絶望してテンションだだ下がりだったんだけど
「これは今までの黒ミュとは違う。2.5次元版生執事なんだ」と思って観に行ったら普通に楽しめました。
今までの黒ミュの重厚な雰囲気を思い描いてた人達はみんな曲調が軽いって低評価だったからその気持ちもわかるし、
楽しむ為には今までとの線引きが必要だなと。
曲も全体的に印象に残りにくくてクオリティが低かったのは確かだけど
なんだかんだ観劇後もダイジェスト動画見て口ずさんじゃうから私的には好きな部類に入ってる。
あと私個人の好みで言えば後藤大さんのバイオレット先輩が本当にハマり役で元々大好きだったキャラが更に大好きになった!
ダンス中も片手をポケットに入れてたり、歩く時も前傾姿勢だったりで仕草もバイオレット先輩そのもの。
ほぼずっと観察してたけど細かい芝居までキャラをしっかり捉えてて非の打ち所がなかった。
お顔立ちも声もイメージ通り。ご本人も絵を描くのが好きときてる…完璧か…
初めましてのキャストだったけどP4も弟達もみんな良かった!
新ソーマもガタイが厳ついのがちょっと残念だけどお顔立ちがインド感あるし最年長キャストとは思えないくらい元気いっぱいで可愛くて良きでした。
アガレス先生もアクションカッコイイし声がグレル役のたっくんに似てて好きw
葬儀屋とシエル以外はみんな良かったなぁ。
シエルはこのメンバーに子役だと浮くから大人キャストなのは仕方がないって意見もあってなるほどな〜とも思ったけど、
12、3歳の子が無理でも15、6歳くらいで良い子はいなかったかなぁって思ってしまう。
ただこれに関しては姉とも話してたけどコロナ禍での舞台となると学生の役者は学校からも止められるだろうし参加させられないってのもあるよなぁ…と。
コロナ禍じゃなければ子役だった可能性もあるのかもしれないから何とも言えないけど
どんなに歌や芝居やダンスが拙かったとしてもやっぱり子役がやるシエル以上にシエルらしさを出す事は無理だと思った。
黒執事と黒ミュが好き過ぎて良い所も悪い所も無限に語れてしまうから気づいたら物凄い長文になってたけど
一言でまとめると新カンパニーになっても生執事観れて楽しかったです!
再演やったら絶対観に行くし円盤も楽しみ。
まず最初に寄宿学校編が舞台化と発表された時はついに来たかと嬉しかったけど
キャスト一新の文字を見て一気に落胆してた。
キャストの低年齢化、本格的なミュージカル経験者ではなく所謂2.5次元俳優で固められてるのを見て
黒ミュもそういう方向性になってしまったのか…と正直ガッカリはした。
でもまぁストーリー的に登場人物はほぼ新キャラだったのが救い。
豪華客船編をキャスト一新で再演とかやられるより全然いい。
で、期待と不安を抱えながらGファンタジー最速先行で申し込んだらまさかの最前列ど真ん中w
(コロナの感染対策でA列は潰しだったからB列が実質最前)
会場に入るとあまりの近さに驚愕…
B列、C列にはフェイスシールドが配られてマスク+フェイスシールドでの観劇義務付けられてたんだけだ
初めてフェイスシールドつけたら圧迫感というか息苦しさがすごくて慣れるまでちょっと辛かったわ…
開演直前、席が近過ぎて紗幕の裏でスタンバイの為に上手から下手へ移動する葬儀屋とチェスロックがバッチリ見えてビビったw
更に感染対策の為に会場内は会話禁止でシーンとしてたから舞台下手側でキャストの誰かが小声で談笑してるのがちょっと聞こえてたぞw
いざ開演してシエルの契約シーン。
セバスが舞台のセンターまで来たらまぁ物凄い近さ!そして3代目セバスの立石俊樹さん、初めて拝見したんだけど物凄く顔が好き!(ド直球)
事前に素の写真を見た時は特に何も思わなかったんだけどセバスめっちゃ似合ってる!
普段も黒髪にした方が良いのでは…地毛よりも似合ってたw
実は観劇前に我慢出来ずにYouTubeに上がってたゲネプロと初日ダイジェストの動画とネタバレの感想を一通り見ていて
セバスのウィッグが酷過ぎてガッカリしてたんだけど
どうやら4日目にしてウィッグを直してきたご様子でとてもセバスチャンだった。
歴代一ビジュアルが好きなセバスになった。
そして体が細くてスタイル良…
直近で綺麗なお顔観れて眼福でした…!
そんな感じで新セバスは受け入れられたものの、問題は新シエル。
子役ではなく大人キャストになってしまったので申し訳ないけどやっぱり違和感は拭えない…
声質は可愛らしくていいんだけど、喋り方の節回しが個人的に苦手なタイプだったのと
お顔がシャープだからどうしても子供感に欠ける…
地雷系のごとく目の周りにガッツリ赤シャドウ入れててカラコンの色が薄過ぎるし、目を見開いて喋る事が多くてちょっと怖い…
そして一番あり得なかったのがヒールを履いてた事!
ただでさえセバスとの身長差が少ないのに10cmはあるであろうヒールを履くなんて…
衣装さんは何を考えてるんだ…本当にあり得ない。
履き慣れてないから終始足元グラグラしてるしベタ靴にして欲しかった…
そしてこれもあり得なかったのが契約シーンの最後、契約印を刻まれたシエルにセバスが眼帯を手渡してシエルが自分で眼帯をつけるという…
これはゲネ映像見た時から最もガッカリしたシーン。
いや、そこはセバスがつけろよ!w
それかシエルのポケットにでも入れておいて見えない所でスッとつけるとかあっただろ!
何故悪魔が眼帯手渡ししとんじゃーーー…
初日の感想とか見てても同意見の人多くて流石にエゴサして改善したのか、シエルは後ろを向いてつけてる瞬間を見せない様に変更されてたけど
それにしてもファン的には「ねぇな」と思う演出だった。
契約シーンの後は何故かリコリス、サーカス、豪華客船の総集編。
これもめちゃくちゃいらない演出。
事前にネタバレ感想読んでて覚悟してたから良かったけど初見で観てたらキレてたかも。
後ろ姿だけとは言え、なんでグレルとかジョーカー出してきた?
黒執事を知らないご新規さん向けの総集編だとしてたら説明不足過ぎて意味がわからないと思うし、
ストーリー知ってる人にとっては寄宿学校編とは全く関係ないから不要な振り返りで必要性が謎だった…
しかもちょっとだけの出番だからクオリティが低くて、ジョーカーの骨義手(手袋)の指折れてたw
そんな雑な感じでやるのやめて欲しかったわ…
総集編の後唐突に学園関係者全員出てきてのメインテーマ。
ここまでずっと歌続きで説明不足感すごい。
まだ学園に潜入すらしてないのにフルキャストで歌われても…とにかく序盤は構成の粗が多い。
あとシエルがめっちゃ踊りまくってるのも違和感。
ダンスは控えめにして中心でドンと構えてて欲しいんだけど、振り付けの中でセバスの前で跪いてたりしてキャラ崩壊しまくり。
セバスとシエルの関係性を把握してたらシエルがセバスの前で膝をつくなんてフォーメーション絶対やらないんだよなぁ…
そんなこんなで学園に潜入するのも急で説明も無いままシエルは制服に着替えて礼拝堂へ。
ここら辺からは割と平和。
ウェストン校キャストも良いし、曲も個人的には好き。
ただセバスが女王からの手紙を読んで状況説明をするシーンは潜入前にやれば良かったのでは?とは思った。
歴代黒ミュの様にシエルの起床から女王の手紙を読んで身支度をするって流れの方がわかりやすかったと思うんだけど
これに関しては装置や衣装チェンジの兼ね合いで難しかったのかもしれないから致し方ないのかもしれない。
学園生活中は特に気になる事もなく、ほぼ原作通りで楽しんで観ていられた。
途中モーリスに騙された後のシエルが「スカーレットフォックス」を「レッドウルフ」って言い間違えてて笑ったけどw
確かに寮の名称ややこしいからまぁ間違えるよねw
あと細かい事を言うとバイオレット先輩が描いた絵を広げるシーンいる?って思った。
テープで繋ぎ合わせた紙をただ広げるだけで何が描いてあるかはこちらにはわからないし、
原作では自分を描いてない事に気付かないまま終わったグリーンヒル先輩にその事バラしちゃったのはちょっと残念だったかな。
知らないまま信じてる純粋なグリーンヒル先輩でいて欲しかったw
かなり疑問に感じたのはシエルが夜眠るシーン。
うなされて夢の中で葬儀屋が出てきて豪華客船でのバトルシーンが蘇る。
黒幕が葬儀屋だっていう伏線をここで張ってしまうのは駄目だろって感想があったけど本当にその通りで何故ここで葬儀屋出したし…
葬儀屋の見せ場を作りたかった、動く死体を生み出してる事を説明したかったのはわかるけど
だったら最初の豪華客船編のおさらいでもっと細かくやれば良かったのに
説明としても中途半端で相変わらず初見の人には伝わらず、原作勢にとってはいらぬネタバレになってて「えー…」という感じ。
そして何より和泉さんの葬儀屋こそがご本人と思ってた私としてはアニメ寄りな演技の新葬儀屋がご無理でした…
これは個人的な好みだから申し訳ないけど
そもそもアニメ版の諏訪部さんの葬儀屋が私の中の原作からのイメージとズレてるもので…
和泉さんのあの低音ボイスの中に時々混じる怪しげな笑いが葬儀屋のイメージそのものだったから…
シエルは何度もキャスト変わってるから変わる事には慣れてたけど葬儀屋は今までずっと和泉さんだったから個人的には一番変化を受け入れ難かった…
そして一幕は終わり二幕からはクリケット大会へ。
いよいよお待ちかねのミュージカル クリケットの王子様が開幕!!!
ここも事前に映像や感想で知っていたけど演出も曲調も完全にテニミュw
これは賛否が分かれてたけど私はめちゃくちゃ好きですw
テニミュが好きだったというのもあるけど、そもそも原作も完全にスポコン漫画を意識してガラッと雰囲気変えてきてたし、テニミュならぬクリミュ路線はむしろ原作通りで良いなと思った。
ちゃんとルール説明も入るし、それぞれの寮に見せ場もあって細かいストーリー知らない人でも何となく何が起きてるか理解出来て楽しめる流れになってたんじゃないかな。
曲も耳に残るしクリミュ良かったよクリミュ。
セバスが学生に変装してミートパイ持ってくるという舞台オリジナルの演出もめっちゃ笑ったw
その後真夜中のお茶会からの一年前の回想シーンも良かった。
虐めのシーンでは原作通りにアンサンブルの方が上半身脱がされて体に落書きされてて直近でいけないものを観てしまった感が…w
一つ気になったのがシエルの「人を殺しておいて何を言ってるんだ?」って台詞の言い方。
ポカンとほうけた顔で言ってたけど、そこはもっと軽蔑というか信じられない…って感じで言って欲しかったかなぁ…
個人的に好きな台詞だったから気になってしまった…
葬儀屋が去った後、セバスがシエルを引き寄せて「掠め取られてはたまらない」って言う場面では
セバスが飢えを我慢した様子でスーハースーハーとシエルを嗅いでて(※話盛りがち)めっちゃ興奮した!!!←
しかも私の目の前で!!!セバシエ好きとしては最高のシーンだった…(悦)
確かにあれは子役シエル相手だったら出来なかったね。児ポに引っかかってしまうから←
良席で良かったと心底思った瞬間でした…ありがてぇ…
あとはP4のその後などをセバスの説明台詞でまとめて終わり。
最後にセバスのソロかセバシエ2人の曲とかを入れてから「とびきり甘いケーキを焼いて差し上げましょう」って台詞で終わって欲しかったなぁ〜
終わり方が呆気なくて勿体無かった。
そんな感じでした!
色々文句は書いたけど総合的には十分楽しめました。
自分では寄宿学校編はそこそこ好きって認識だったんだけど、自分が思ってる以上に私って寄宿学校編が好きだったみたいで
学園のキャラ達に命が吹き込まれて動いてる事が想像以上に嬉しかった。
あと事前にネタバレを見てたのも結果的には良かったかなと。
今までの生執事はミュージカル作品だったけど
今回は良くも悪くも2.5次元舞台になってしまっていて
(2.5を否定してる訳ではなくて、ミュージカルは芝居や歌に軸を置いた舞台、2.5はキャラのビジュアルやいかに2次元に近づけるかに重きを置いた舞台だと思ってる)
見た時は曲だったり芝居のクオリティに本当に絶望してテンションだだ下がりだったんだけど
「これは今までの黒ミュとは違う。2.5次元版生執事なんだ」と思って観に行ったら普通に楽しめました。
今までの黒ミュの重厚な雰囲気を思い描いてた人達はみんな曲調が軽いって低評価だったからその気持ちもわかるし、
楽しむ為には今までとの線引きが必要だなと。
曲も全体的に印象に残りにくくてクオリティが低かったのは確かだけど
なんだかんだ観劇後もダイジェスト動画見て口ずさんじゃうから私的には好きな部類に入ってる。
あと私個人の好みで言えば後藤大さんのバイオレット先輩が本当にハマり役で元々大好きだったキャラが更に大好きになった!
ダンス中も片手をポケットに入れてたり、歩く時も前傾姿勢だったりで仕草もバイオレット先輩そのもの。
ほぼずっと観察してたけど細かい芝居までキャラをしっかり捉えてて非の打ち所がなかった。
お顔立ちも声もイメージ通り。ご本人も絵を描くのが好きときてる…完璧か…
初めましてのキャストだったけどP4も弟達もみんな良かった!
新ソーマもガタイが厳ついのがちょっと残念だけどお顔立ちがインド感あるし最年長キャストとは思えないくらい元気いっぱいで可愛くて良きでした。
アガレス先生もアクションカッコイイし声がグレル役のたっくんに似てて好きw
葬儀屋とシエル以外はみんな良かったなぁ。
シエルはこのメンバーに子役だと浮くから大人キャストなのは仕方がないって意見もあってなるほどな〜とも思ったけど、
12、3歳の子が無理でも15、6歳くらいで良い子はいなかったかなぁって思ってしまう。
ただこれに関しては姉とも話してたけどコロナ禍での舞台となると学生の役者は学校からも止められるだろうし参加させられないってのもあるよなぁ…と。
コロナ禍じゃなければ子役だった可能性もあるのかもしれないから何とも言えないけど
どんなに歌や芝居やダンスが拙かったとしてもやっぱり子役がやるシエル以上にシエルらしさを出す事は無理だと思った。
黒執事と黒ミュが好き過ぎて良い所も悪い所も無限に語れてしまうから気づいたら物凄い長文になってたけど
一言でまとめると新カンパニーになっても生執事観れて楽しかったです!
再演やったら絶対観に行くし円盤も楽しみ。